クライアントと共に事業成長を目指す実践型コンサルティング

【新規事業立ち上げ支援】成功するための全プロセスと支援活用法を徹底解説

新規事業を立ち上げたいと考えていても、「どこから手を付ければ良いのか分からない」「資金調達や補助金の活用方法が分からない」「社内リソースが不足していて計画が進まない」「成功する新規事業立ち上げ支援の選び方が知りたい」といった悩みを抱える中小企業経営者や担当者は少なくありません。こうした課題を放置すると、せっかくのビジネスチャンスを逃し、事業化の前に頓挫してしまうリスクもあります。

本記事では【新規事業立ち上げ支援】に関するあらゆる情報を網羅し、立ち上げの全プロセスと支援を活用する方法を徹底的に解説します。市場調査やビジネスモデル設計、資金計画、補助金・助成金の活用、実行段階でのマネジメントまで、検索ユーザーが知りたい内容を整理しながら紹介していきます。さらに、合同会社えいおうが提供する事業戦略コンサルティングの特徴や、中小企業がどのように支援を取り入れることで成功確率を高められるのかについても具体的に触れています。

この記事を読み進めることで、読者は新規事業立ち上げ支援の必要性や種類を理解でき、自社に最適な支援の選び方が分かるようになります。そして、支援を受けながら着実に事業計画を進め、最終的に新しい収益の柱を育てるための行動に踏み出せるはずです。

目次

新規事業立ち上げ支援の基礎知識

新規事業立ち上げ支援の基礎知識

新規事業の成功確率を高めるには、思いつきや根性だけでは足りません。市場調査・ビジネスモデル設計・事業計画・資金調達・MVP(最小実用製品)・検証と改善までを一つの流れとして設計し、必要に応じて「新規事業 立ち上げ 支援」を取り入れることが鍵となります。本セクションでは、初心者でも理解しやすいように基本概念とプロセス、支援の種類、代表的なフレームワーク、KPI設計の考え方を整理します。

新規事業立ち上げとは何か(定義と対象範囲)

新規事業立ち上げとは、「誰に」「何を」「どう届け」「どう稼ぐか」をゼロから設計し、実際に回る仕組みにまで落とし込む取り組みです。新商品・新サービスの開発だけでなく、既存事業の新しい販売モデル、サブスク化、別市場への展開も含みます。

ポイントは価値(顧客の困りごと解決)と収益(継続して利益を生む仕組み)を同時に設計すること。ここに外部の新規事業立ち上げ支援を活用すると、学習速度と打ち手の精度が上がります。

用語解説

  • MVP:最小限の機能で価値を検証する試作品。作り込みすぎを避け、学びを早く得る考え方。
  • リーンスタートアップ:小さく作り、測り、学ぶ短いサイクルを回して成功確率を高める方法。

なぜ「新規事業 立ち上げ 支援」が必要か

  • 前提の不確実性:正解がない領域。仮説作りと検証設計の型が必要。

  • スピードの確保:社内日常業務と並走では遅れがち。週次で前進させる伴走が有効。

  • 専門スキルの不足:市場調査、デジタル集客、価格設計、法務・知財などの横断知見が求められる。

  • 客観性:意思決定のバイアスを避け、数字で判断する外部目線が役立つ。

新規事業立ち上げ支援の種類

支援は資金・知見・実務のいずれか、または組み合わせで提供されます。

支援タイプ

主な提供価値

向いているケース

注意点

公的支援(補助金・よろず支援拠点 等)

相談窓口、制度活用、資金補助

初期の情報収集、費用負担の軽減

採択・スケジュール制約、実行は自社主導

アクセラレーター/インキュベーション

メンタリング、ネットワーク、投資

スタートアップ型の急成長を目指す

選抜制、株式希薄化の可能性

金融機関/投資家

融資/出資による資金調達

計画は固く資金がネック

返済・株主対応、計画の説得力が必須

民間コンサル(伴走型)

戦略〜実行まで並走、型の導入

社内に人はいるがノウハウ不足

成果物と範囲の明確化が重要

受託/アウトソース

制作・運用の実行力

LP制作、広告運用など手数を増やしたい

目的とKPIから逆算した使い分けが必要

合同会社えいおうの事業戦略コンサルティングは「伴走型」。小さく試す→測る→直すを週次で回し、ダッシュボードと手順書(プレイブック)を残す実装重視の支援です。

新規事業立ち上げ支援の基本ステップ

支援の有無にかかわらず、やるべき順番は大きく共通しています。各ステップで“得たい成果物”を明確にすると迷いが減ります。

ステップ

目的

主要作業

成果物(アウトプット)

1. 現状把握と機会探索

どこで勝つかの仮説を持つ

市場/競合/顧客分析、内外部資源の棚卸し

機会領域メモ、3C/SWOTサマリー

2. 価値仮説の定義

誰の何をどう解決するか

ペルソナ設定、課題・便益の特定

バリュープロポジション文(50字程度)

3. ビジネスモデル設計

稼ぐ仕組みの骨格づくり

価格・収益源・コスト構造の設計

ビジネスモデルキャンバス

4. 事業計画の試作

数字で筋を通す

売上/費用/キャッシュフロー試算

事業計画ドラフト、回収期間の見立て

5. MVPと検証設計

最小コストで学ぶ

LP/試作品、ユーザーテスト、A/Bテスト

実験計画表、終了条件(合否ライン)

6. 実行・計測・改善

学びを高速反映

週次レビュー、KPIダッシュボード運用

改善バックログ、プレイブック

7. 拡大と内製化

再現性を仕組みに

採用/教育、SOP整備、パートナー活用

運用マニュアル、体制図

ステップの押さえどころ(ミニガイド)

  • ペルソナ:代表的な顧客像。年齢や職種より「困りごと」と「利用シーン」を具体化。

  • 終了条件:続行/中止/方向転換の基準。事前に決めると判断が速い。

  • 回収期間:投資を利益で取り戻すまでの時間。LTV/CACと併せて健全性を確認。

用語解説

  • 3C:市場(Customer)・競合(Competitor)・自社(Company)分析の枠組み。
  • SWOT:強み・弱み・機会・脅威を整理する方法。
  • LTV/CAC:顧客生涯価値と獲得コストの比(3以上が目安)。

代表的なフレームワークの使い分け

  • ビジネスモデルキャンバス(BMC):収益構造の全体像を9要素で可視化。最初の設計図。

  • リーンキャンバス:スタートアップ寄り。課題・解決策・独自性・指標・優位性を1枚に。

  • バリュープロポジションキャンバス:顧客の仕事・痛み・得たい成果と提供価値の適合を確認。

  • アンゾフの成長マトリクス:既存/新規の製品×市場で拡大方向を整理。無理な多角化を避ける指針。

KPI設計とモニタリング

新規事業は“不確実性の管理”がすべて。KPI(重要指標)を最小限に絞り、毎週見直す運用にします。

目的

代表KPI

典型的な改善レバー

需要検証

LPのCVR、予約/問い合わせ数

訴求の一文、フォーム摩擦、導線

収益性

粗利率、平均単価

価格設計、バンドル、原価見直し

継続

30/60日継続率、解約率

オンボーディング、リマインド、サポート

営業効率

MQL→SQL転換、受注率

育成メール、トーク台本、SLA

回収

LTV/CAC、回収期間

客単価/頻度向上、獲得単価低減

用語解説

  • CVR:訪問から問い合わせ・購入に至る割合。
  • MQL/SQL:マーケ起点の有望見込みと、営業が商談化した見込み。
  • SLA:対応時間などの合意基準。取りこぼし防止に有効。

リスクとコンプライアンスの基本

  • 許認可:業種によって必要(例:酒類販売、医療関連)。事前確認が安全。

  • 個人情報/セキュリティ:会員制・EC・アプリ運用では必須。最小限の取得と保護ルール。

  • 知的財産:名称・ドメイン・商標・著作物・特許。先に調査し、早めに仮押さえ。

  • 契約:業務委託、資本業務提携、成果報酬。範囲・成果物・責任・秘密保持を明文化。

契約形態と費用の基本発想

  • スポット診断:課題整理と優先順位。短期で道筋を得る。

  • 伴走型(月次):週次で実装と改善を回す型。学習速度を上げたい場合に有効。

  • 成果報酬/レベニューシェア:キャッシュの制約が強い場合に選択。指標定義と計測方法の明確化が前提。

小さく始めて数字で進む——最初の一歩を形にする

基礎知識がそろえば、あとは一手を実装するだけです。顧客の困りごとを一文で言い切り、LPや営業トークを小さく試し、週次でKPIを確認。合格ラインを越えた打ち手だけを仕組みに変える。これが新規事業立ち上げ支援を最大限に活かすコツ。伴走者として合同会社えいおうの事業戦略コンサルティングを活用すれば、学習のスピードと再現性が上がり、失敗のコストを抑えながら前進できます。数字で確かめる習慣こそ、最強のリスクヘッジです。

新規事業立ち上げ支援の全体プロセス

新規事業立ち上げ支援の全体プロセス

「新規事業 立ち上げ 支援」は、思いついたアイデアを計画にし、最小のコストで試し、数字で判断して仕組みに落とす一連の流れです。本セクションでは、全体像を“地図”として示し、誰が読んでも同じ順番で進められるように整理します。

アイデア発想から事業計画までの流れ

最初の山場は「価値の仮説づくり」と「稼ぐ仕組みの骨組みづくり」。ここが曖昧だと、後工程で迷いが増えます。段階ごとに“何を作るのか(成果物)”を明確にして進めます。

顧客理解と課題の言語化

まずは狙うお客さまを具体的に描き、困りごとを一文にします。

用語解説

  • ペルソナ:代表的な顧客像を具体化したもの。年齢や肩書より「どんな場面で何に困るか」を重視。
  • 顧客インタビューや既存問い合わせの読み解きで“困りごと”を収集

  • 課題の強さ(頻度・深刻さ・代替手段の有無)を評価

価値提案の設計(バリュープロポジション)

「誰の、どんな困りごとを、どう良くするか」を簡潔に。30〜50文字で言い切れるまで磨き込みます。

用語解説

  • バリュープロポジション:選ばれる理由のこと。価格の安さだけでは長持ちしません。

ビジネスモデルの仮設計

収益の出どころ、コストの主な要素、提供の流れを1枚にまとめます。

用語解説

  • ビジネスモデルキャンバス(BMC):事業の9要素(顧客・価値・チャネル・収益など)を整理する道具。

成功基準と計測指標(KPI)の先決め

  • 需要検証の指標(例:LPの問い合わせ率、事前予約数)

  • 収益性の指標(例:粗利率、平均単価)

  • 合否ライン(終了条件)を明文化

用語解説

  • KPI:重要指標。進み具合を測る物差し。
  • 終了条件:続行・中止・方向転換の基準。

事業計画ドラフトと数値の筋通し

  • 12〜18ヶ月の売上・費用・資金繰りの見取り図

  • 回収期間やLTV/CACの見立てで無理のない計画へ

用語解説

  • LTV/CAC:顧客生涯価値と獲得コストの比(3以上を一つの目安)。

主要アウトプット一覧

項目

中身

ひと言メモ

ペルソナ

代表顧客像+利用シーン

困りごとを具体例で記述

価値提案文

50字の一文

訴求の軸として全施策で共有

BMC

9要素の整理

価格・収益源・コストを明確に

KPI/終了条件

指標と合否ライン

判定の揺れを無くす

事業計画ドラフト

売上・費用・資金繰り

回収の見通しを可視化

資金調達・補助金活用のステップ

資金は“いつ・何に・いくら必要か”を先に決めると、調達手段の選択が楽になります。支援の有無に関わらず、資金繰り表で月次の出入りを見える化します。

資金計画の基本整理

  • 初期投資(開発・設備・採用)と運転資金(広告・仕入・人件費)を区分

  • 6〜9ヶ月は赤字を想定し、キャッシュ最低ラインを設定

調達手段の使い分け

手段

特徴

向き/不向き

注意点

自己資金

迅速・自由度高い

少額検証に最適

使い切りリスク

融資(金融機関)

利子はあるが持分希薄化なし

収益化までのつなぎ

返済計画の現実性

出資(VC/エンジェル)

成長資金として大口も可

急成長志向向け

持分希薄化・説明責任

補助金・助成金

実質負担の軽減

設備・販路開拓などに有効

採択後の実行・報告が必要

用語解説

  • 資金繰り表:月ごとの入金・出金・残高を示す表。いつ資金が不足するかを早めに掴む道具。

補助金の一般的な流れ

  1. 公募要領の確認(対象経費・スケジュール)

  2. 申請書作成(目的・効果・数値目標)

  3. 採択後に発注・実行(前払い不可の制度が多い)

  4. 実績報告(証憑の整備)→入金

    ※「採択=即入金」ではありません。運転資金の確保と並行管理が安全です。

よくある落とし穴と予防策

  • 申請に時間を取られ、検証が止まる→申請と検証の担当を分ける

  • 採択後の事務が重い→証憑ルールを事前に決め、テンプレート化

  • 入金時期の読み違い→資金繰り表でギャップ月を把握

実行・検証・改善のサイクル(PDCA/リーンスタートアップ)

机上の計画は、現場で試してはじめて意味を持ちます。短い周期で“作る→測る→学ぶ”を回し、当たった打ち手を仕組みに変えます。

MVPの設計と小さな実験

  • 最小の機能・最小の告知で反応を見る(LP、試作品、β提供など)

  • 価格仮説も早期に検証(無料体験だけで判断しない)

用語解説

  • MVP:最小限の機能で価値を検証する試作品。

実験計画の基本形(テンプレート)

  • 仮説:誰が・何を・いくらで・どの導線で反応するか

  • 指標:問い合わせ率、初回購入率、継続率など

  • 合否ライン:続行・中止・方向転換の基準

  • 期間/母数:1〜2週間で判定できる規模にする

データ計測とダッシュボード運用

  • 週次でKPIを確認し、改善点を1〜2個に絞って実装

  • 計測の一貫性を保つため、定義と集計方法を明文化

ピボット(方向転換)と継続判断

  • 需要はあるが価格が合わない→価格/プランの見直し

  • 導線が弱い→チャネル・訴求文の変更

  • 需要が薄い→顧客セグメント自体の見直し

用語解説

  • ピボット:仮説が外れた時の計画的な方向転換。

仕組み化と内製化(勝ち筋の固定化)

  • 当たった手順をSOP(標準手順)に落とす

  • 教育用のプレイブックとダッシュボードを整備

  • 担当替えがあっても回る状態を作る

用語解説

  • SOP:標準作業手順。誰が実施しても同じ成果を狙える手順書。

90日イメージ(伴走型の典型ペース)

期間

主な活動

目標

1〜2週

顧客理解・価値提案・KPI/終了条件の合意

50字の価値提案とBMC

3〜6週

MVP実装・初回テスト

需要の有無を一次判定

7〜10週

改善実装・二次テスト

単価/導線/体験の最適化

11〜13週

仕組み化・内製運用

SOP/ダッシュボード整備

合同会社えいおうの事業戦略コンサルティングでは、上記ペースで小さく試す→測る→直すを週次で回し、成果が出た打ち手だけを仕組みに固定します。

数字で前に進む新規事業—プロセスを回す力が競争力になる

新規事業 立ち上げ 支援の価値は、立派な計画よりも回るプロセスにあります。顧客の困りごとを自分の言葉で言い切り、最小の一手で反応を確かめ、数字で判断して仕組みにする。これを淡々と繰り返せる企業が、資源の限られた状況でも勝ち筋を見つけます。伴走者を賢く使えば、学習の速度は上がり、失敗のコストは下がります。最初の一歩は小さくて構いません。大切なのは、止まらず回し続けることです。

新規事業立ち上げ支援におけるアイデア発想法

新規事業立ち上げ支援におけるアイデア発想法

新規事業の成否は、最初の“アイデアの質”と“確かめ方”で大きく変わります。発想はセンスではなく型。新規事業 立ち上げ 支援の現場では、限られた時間と資源で顧客課題に直結する案を出し、小さく試して数字で判断します。ここでは、代表的な発想手法、ペルソナ設定と顧客インタビュー、評価と優先度付け、実践事例、そして合同会社えいおうの伴走フローまでを一気通貫で解説します。

代表的な発想手法

発想の“入口”が整うと、検証まで滑らかに進みます。ここではアナロジー思考マーケットイン/プロダクトアウトオズボーンのチェックリストを実務向けに噛み砕きます。

アナロジー思考で他業界の勝ち筋を移植

他業界の成功パターンを自社の文脈に「置き換える」方法。

進め方はシンプルです。

  1. 他業界の勝ち筋を観察(定期購入、フリーミアム、シェア、プラットフォーム等)

  2. 自社の顧客・資産(設備、販路、在庫、データ)に当てはめて再設計

  3. 価値提案を50字に短文化し、価格と導線の仮説までセットで作る

小さな例:

  • 他業界の「サブスク洗車」→製造業の「予備部品・消耗材の定期補充」へ転用

  • D2Cの「お試しサイズ」→B2Bでの「小ロット試作+即日見積り」へ応用

用語解説

価値提案(バリュープロポジション):「誰の、どんな困りごとを、どう良くするか」を一文で言い切ったもの。

マーケットインとプロダクトアウトを意図的に切り替える

  • マーケットイン:顧客の声や行動データから逆算して作る。ニーズが明確な時に強い。

  • プロダクトアウト:自社の独自技術・資産から提案する。比較されにくい独自性を出しやすい。

判断の軸は「課題の強さ×自社の独自資源」。課題が強く声も大きいならマーケットイン、独自技術が飛び抜けているならプロダクトアウト。どちらかに固定せず、検証可能性(早く試せるか)で選ぶと迷いが減ります。

オズボーンのチェックリストで一気に発散

発想を広げる古典的だが強力な方法。全部使う必要はありません。重要なのを抜粋して短時間で回します。

  • 置き換える(他素材・他ルート)

  • 組み合わせる(既存機能+新サービス)

  • 応用する(他用途に転用)

  • 変更する(色・サイズ・価格・導線)

  • 拡大する/縮小する(セット化、ミニ版)

  • 再配置する(順番・チャネルの入れ替え)

  • 逆転させる(支払う人・使う人の逆転、先払い→後払い)

例:「訪問点検を逆転」→「セルフ点検キット+動画サポート」。現地作業をオンライン化し、CVR(問い合わせ→申込率)と工数を同時に改善。

ペルソナ設定と顧客インタビューで“課題の芯”をつかむ

アイデアは誰のどの瞬間の困りごとに刺さるかで決まります。ペルソナとカスタマージャーニーで具体の行動を描き、インタビューで確かめます。

用語解説

  • ペルソナ:代表顧客像。属性よりも「利用シーン」「解決したいこと」を重視。
  • カスタマージャーニー:認知→比較→購入→利用→継続の体験地図。

まずは“課題強度”の見える化

課題の強さ(頻度・深刻さ・代替の不満)でスコアを付けると、狙う順番が決まります。

シーン

困りごと

代替手段

不満点

強度(1-5)

月末在庫集計

手入力で時間がかかる

Excel

二重入力・ミス

5

新商品案内

既存客に届かない

メール

既読不明・反応薄

3

顧客インタビューの質問骨子

  • 最近いちばん困ったことは何か

  • その対処にどれくらい時間/費用がかかったか

  • 代替手段は何か、その不満はどこか

  • それが解決したら、どんな“良いこと”が起きるか

  • いくらなら試すか、いつ・どこで・誰が使うか

価格にも必ず触れます。無料前提の会話は、誤った需要を作りやすいからです。

アイデアを絞り込む評価基準と優先度付け

発散した案は、検証しやすさ事業性で選別します。スコアリング表の例を示します。

評価軸

ねらい

5点の目安

顧客価値

困りごとの強さ

時間/コストを大幅削減

実行容易性

早く小さく試せるか

2週間でMVP可能

収益性

粗利・単価の伸びしろ

原価率<40%を想定

差別化

代替より明確に優位

比較されない独自性

検証の早さ

学びの速度

毎週KPIで判定可能

用語解説

  • MVP=最小実用製品。
  • KPI=重要指標。

例:初期KPIは「事前予約数」「問い合わせ率(CVR)」「β版継続率」など。

実践事例:中小企業の新規事業成功例

実名でなく類型で学ぶと、自社に当てはめやすくなります。

事例A:製造業の“遊休資産×アナロジー思考”

  • 背景:昼間のみ稼働の工作機械。夜間は空いている

  • アイデア:小ロット試作の定額サブスクをアナロジー移植

  • MVP:見積り自動化フォーム+標準3プラン(ミニ/標準/急ぎ)

  • KPI:初回見積り→発注CVR、平均粗利率、回収期間

  • 学び:急ぎ需要が強い→プレミアム加算で収益性を確保

事例B:小売・食品の“市場イン×導線改善”

  • 背景:来店波が不安定、廃棄ロスが課題

  • アイデア:前日予約+小ロットEC、受取時間指定

  • MVP:LINE告知+簡易EC(在庫3種から選択)

  • KPI:予約率、来店ピッチの平準化、廃棄率

  • 学び:昼の需要が集中→受取割引を時間帯で可変に

合同会社えいおうの伴走で進める“発想→検証”ワーク

えいおうの新規事業 立ち上げ 支援では、短時間で質の高い案を作り、すぐ確かめる進め方を徹底します。

  • 90分アイデアスプリント:壁一面の課題メモ→価値提案50字→価格・導線の初期仮説

  • キャンバス統合:ビジネスモデルキャンバス+バリュープロポジションキャンバスを同時更新

  • 実験計画表:仮説・指標・合否ラインを1枚に。週次で小さく試す→測る→直すを回す

  • ダッシュボード運用:CVR、継続率、LTV/CACを見える化し、当たった打ち手をSOP化

用語解説

  • LTV/CAC:顧客生涯価値/獲得コストの比。3倍以上を狙う。
  • SOP:標準作業手順。

アイデアを仕組みに変える小さな実験の設計

良いアイデアは、早く・安く・安全に確かめられる設計になっています。顧客の困りごとを自社の言葉で言い切り、価格・導線まで含めた仮説を立て、2週間で判定できるMVPに落とす。指標と終了条件を最初に決め、数字で続行/中止/ピボットを判断。これが新規事業 立ち上げ 支援の本質であり、限られた資源でも勝ち筋を見つける最短ルートです。

新規事業立ち上げ支援の進行パターン

新規事業立ち上げ支援の進行パターン

新規事業は、会社の中で生み出す方法と、外の力を取り込みながら進める方法に大きく分かれます。どちらが正解というより、事業の目的、使える時間や資金、人材の状態で向き不向きが変わります。本セクションでは「内部創出型」「外部取り込み型」「ハイブリッド型」という3つの進行パターンを、新規事業 立ち上げ 支援の視点でわかりやすく解説します。

進行パターンの全体像

最初に3つの型の違いを一目で押さえましょう。

進行パターン

概要

主な強み

主な弱み

向いている状況

内部創出型

社内でチームを組み、ゼロから立ち上げ

文化に合う、学びが組織に残る

速度や知見が不足しがち

既存顧客・資産を活かせる、守秘が重要

外部取り込み型

アクセラレーター、パートナー、買収等を活用

速度・知見・ネットワークが得やすい

フィット感やコストに注意

時間がない、外部の強みを早く使いたい

ハイブリッド型

内部中核+外部専門家で並走

速度と内製化の両立

マネジメント負荷が増える

中長期で自走体制を作りたい

用語解説

  • アクセラレーター:短期間の集中支援(メンタリング・ネットワーク・場合により出資)を提供するプログラム。
  • ハイブリッド型:社内チームが主導しつつ、要所で外部のプロやパートナーを組み合わせる進め方。

内部創出型の特徴と成功のコツ

社内の人と資産を活かし、文化に根づいた新規事業を育てる型です。社内ベンチャー制度や社員公募、専任チームの設置が代表例。

内部創出型のメリット・デメリット

  • メリット

    • 既存の顧客・ブランド・設備・データを生かしやすい

    • 学びが組織に残り、再現性が高まる

    • セキュリティや守秘性を保ちやすい

  • デメリット

    • 日常業務と兼務で速度が出にくい

    • 外の成功パターンを取り入れる視点が不足しやすい

    • 新しい評価軸(KPI)での意思決定に慣れが必要

進め方(社内ベンチャー/公募の基本線)

  1. テーマ定義:既存資産と強く結びつく領域を選ぶ

  2. 小さな専任:最小3名程度で“兼務を減らす”体制に

  3. KPIと終了条件を事前に決める(例:LPのCVR、事前予約数)

  4. MVP(最小実用製品)を2週間単位で試す

  5. 当たった手法をSOP(標準手順)化して内製化

用語解説

  • CVR:訪問から問い合わせ・購入に至る割合。
  • MVP:最小限の機能で価値を確かめる試作品。
  • SOP:標準作業手順。誰がやっても同じ品質で実行できる手順書。

内部創出型のKPI例

  • 需要検証:事前予約数、問い合わせ率、初回購入率

  • 収益性 :平均単価、粗利率、回収期間

  • 継続  :30/60日継続率、解約率

内部創出型の事例イメージ

  • 製造業:遊休時間を活用した「短納期・小ロット試作」サブスク

  • 小売業:既存会員を活かした「予約制EC×店舗受取」

外部取り込み型の特徴と成功のコツ

社外の力(アクセラレーター、スタートアップスタジオ、外部パートナー、M&A)を活用し、速度と知見を手に入れる型です。オープンイノベーション(外部と協力して新しい価値を生む取り組み)が土台になります。

外部取り込み型のメリット・デメリット

  • メリット

    • 最新の知見・ネットワーク・人材に素早くアクセス

    • PoC(実証実験)を短期で回しやすい

    • 新市場への橋渡しができる

  • デメリット

    • 自社文化と合わないリスク、期待値のズレ

    • コストや持分の調整が必要(出資・ライセンス等)

    • 依存しすぎると内製力が育たない

用語解説

  • PoC:Proof of Concept。構想が現実的に機能するかを確かめる実験。
  • オープンイノベーション:自社外の技術・アイデア・人材を取り入れて新しい価値を生むこと。

外部取り込み型の進め方

  1. ゴールの言語化:何をどの指標でいつまでに達成するか

  2. 提携先の選定:過去の成果、得意分野、契約条件を比較

  3. 共同KPIを合意(例:βユーザー数、受注率、継続率)

  4. 権利とデータの取り扱いを契約で明確化

  5. 内製化計画を最初から描いておく(人材移管・手順書)

外部取り込み型の事例イメージ

  • B2Bサービス:専門SaaSと連携して短期にβ版提供、共同セールスで受注拡大

  • 地方企業:アクセラレーター経由で首都圏の販売網に接続、初期成長を加速

ハイブリッド型の設計(内部×外部のいいとこ取り)

社内チームを中核に、要所で外部のプロを“差し込み”ます。スピード内製化の両立が狙いです。

ハイブリッド型の組み方

  • 戦略・KPI設計:外部の伴走コンサルを活用(週次レビュー)

  • 実装:LP制作や広告運用などは外部委託で短期化

  • 重要領域:顧客理解、価格設計、運用ルールは社内主導で蓄積

ハイブリッド型のチェックポイント

  • 役割分担表で曖昧さを排除(RACIなど)

  • ダッシュボードを共通化し、同じ数字を見て議論

  • ナレッジ移管のタイムライン(教育・手順書・録画)

用語解説

  • RACI:責任分担の整理(責任者・実行者・協議先・報告先)。
  • ダッシュボード:主要KPIを一画面に集約して見える化する仕組み。

進行パターンの選び方(意思決定の5つの軸)

以下の観点で自社に合う型を選ぶと、迷いが減ります。

  1. 時間軸:ローンチまでの制約(短期なら外部取り込み/ハイブリッド)

  2. 資金余力:投資可能額と回収期間(余力が薄いなら内部創出で小さく検証)

  3. 独自資源:顧客アクセス・技術・データの優位性(強いなら内部主導が生きる)

  4. 人材状況:専任を置けるか、スキルの偏りは何か

  5. リスク許容度:持分や知財の扱い、依存度の許容範囲

進行パターン別の90日ロードマップ

内部創出型(社内主導)

外部取り込み型(提携主導)

ハイブリッド型(並走)

1–2

ペルソナ・価値提案・KPI合意

目標・役割・共同KPI合意

目標・役割・移管計画合意

3–6

MVP実装→一次テスト

パートナーとβ版実装

MVP実装は外部、顧客理解は内製

7–10

改善→二次テスト

共同営業・導線最適化

改善を分担、ダッシュボード統一

11–13

SOP化・内製運用

契約更新・権利整理

手順書・教育・内製化移管

合同会社えいおうの伴走方針

合同会社えいおうの事業戦略コンサルティングは、最初に進行パターンの適合診断を行い、内外リソースの棚卸しからスタートします。

  • 内部創出型:週次スプリントでMVP→KPI判定→SOP化まで伴走

  • 外部取り込み型:提携先選定、共同KPI設計、契約条件の整理を支援

  • ハイブリッド型:役割分担・ダッシュボード・ナレッジ移管をセットで設計

いずれも「小さく試す→測る→直す」を短周期で回し、当たった打ち手を仕組みに固定します。結果として、速度と学び、そして自走力が同時に手に入ります。

あなたの会社に最適な進行パターンを決める最短手順

最後に、迷ったときの決め方を一つだけ。

「今から90日で証明したいこと」を一文で書き、必要な人・時間・資金を積み上げ、足りない部分を外部で補う。

この順番で考えれば、内部創出・外部取り込み・ハイブリッドのどれを選ぶべきか、自然と答えが見えてきます。大切なのは、大きな正解探しではなく、小さな検証を早く回す体制です。

新規事業立ち上げで失敗しやすいポイント

新規事業立ち上げで失敗しやすいポイント

新規事業 立ち上げ 支援を活用しても、つまずきやすい箇所は似ています。多くは“調べない”“決めない”“測らない”の三つに集約されます。本セクションでは、よくある失敗の原因を分解し、現場で使える対策まで示します。

顧客理解が浅いまま走り出す

最も多い失敗が、顧客や市場の理解不足です。インタビューや既存データの読み込みを飛ばすと、良い機能でも“誰にも刺さらない”状態になりがち。

  • 兆候:社内の思い込みが会話の中心。顧客の具体的な困りごとが言い切れない。

  • 対策:5〜10件の短時間インタビューを先に実施。困りごと(頻度・深刻さ・代替手段の不満)を点数化し、優先度を決める。

  • 用語解説ペルソナ=代表的な顧客像。属性より「どの場面で何に困るか」を重視。

価値提案が曖昧(誰に・何を・どう良くするか)

「良さそう」でも、選ばれる理由が曖昧だと比較に負けます。

  • 兆候:価値提案が長く、価格や導線と一体になっていない。

  • 対策価値提案を50字で一文化し、価格・導線(どこでどう売るか)までセットで仮説化。

  • 用語解説バリュープロポジション=選ばれる理由の要約。

ビジネスモデルと価格設計の甘さ

売上が立っても、粗利が出なければ続きません。

  • 兆候:値付けが“原価+少し”で固定。無料お試しの延長に頼る。

  • 対策:原価・固定費・変動費を分けて粗利率を可視化。バンドル(抱き合わせ)や段階課金で単価の上げ代を設計。

  • 用語解説LTV/CAC=顧客生涯価値と獲得コストの比。目安は3以上。

事業計画・KPI・終了条件を決めない

“頑張る”だけでは判断ができません。

  • 兆候:いつまでに何を達成で合格か不明。会議が感想戦になりがち。

  • 対策KPI(重要指標)と終了条件を先に合意。例:LPのCVR○%以上、事前予約×件で続行など。

  • 用語解説KPI=進捗を測る指標。CVR=訪問から申込に至る割合。

MVPを作らず作り込み過多になる

“完璧な製品”を目指しすぎると、検証が遅れます。

  • 兆候:リリースが数か月先。ユーザーに触ってもらう場がない。

  • 対策MVP(最小実用製品)で2週間ごとにテスト。機能より仮説の検証を優先。

  • 用語解説リーンスタートアップ=小さく作り、測り、学ぶ短いサイクルで成功確率を高める方法。

資金計画と資金繰りの誤算

お金の詰まりは事業を止めます。補助金の“採択=即入金”と誤解するのも典型。

  • 兆候:開発費を一括で前払い、運転資金が短期で枯渇。

  • 対策資金繰り表で月次の入出金を把握。借入・出資・補助金の入金時期をカレンダー化。補助金は証憑管理と報告フローを事前に整備。

  • 用語解説資金繰り表=月ごとの入金・出金・残高の一覧。

体制と役割が曖昧(兼務疲れ・意思決定の遅延)

“誰が決めるか”がはっきりしないと速度が落ちます。

  • 兆候:会議が増えるが決まらない。兼務で手が空かない。

  • 対策:小さくても専任を置く。RACI(責任分担表)で役割を一枚に明示。週次の意思決定リズムを固定。

  • 用語解説RACI=責任者・実行者・協議先・報告先を整理する表。

データ計測の設計不足(ダッシュボード不在)

数字がなければ、改善もぼやけます。

  • 兆候:各担当が別の数字を見ている。集計に毎回時間がかかる。

  • 対策共通ダッシュボードでKPI定義を統一。入力と集計を自動化し、週次で確認。

法務・知財・規制の見落とし

後戻りのコストが大きい領域。早めの確認が安全です。

  • 兆候:商標やドメインの重複に気づくのが遅い。許認可が必要な業種を後追いで知る。

  • 対策:名称・商標・ドメインの簡易調査、該当業法の有無を着手前にチェック。個人情報の取り扱い方針を簡潔に整える。

外部支援の“丸投げ”と“過度依存”

支援は推進力ですが、任せきりだと自走できません。

  • 兆候:目的やKPIを支援側任せ。内製化の計画がない。

  • 対策:目的・KPI・指標定義を自社主語で決め、ナレッジ移管(手順書・録画・教育)を契約時に合意。

早すぎる拡大(Premature Scaling)

検証が不十分なのに広告や採用を先行すると、コストだけ増えます。

  • 兆候:単価・継続率が安定前に広告を増額。

  • 対策終了条件を満たすまで拡大を保留。単価・粗利・継続の3点が基準を超えてからスケールへ。

よくある失敗と具体対策の早見表

落とし穴

ありがちな兆候

リスク

具体対策

顧客理解不足

“自分たちは分かっている”で進行

需要錯覚

5–10件の短時間インタビュー、課題強度の点数化

価値提案の曖昧さ

長い説明、価格・導線と分離

比較で負ける

価値提案50字、価格・導線まで一体設計

価格設計の甘さ

原価積み上げのみ

利益が出ない

バンドル・段階課金、粗利率の可視化

KPI不在

“感想会”が続く

判断遅延

KPIと終了条件の事前合意、週次レビュー

MVP不在

完成待ちで遅延

学びが遅い

2週間MVP、仮説優先の実験設計

資金繰り誤算

補助金前提で計画

途中資金ショート

月次資金繰り表、入金時期の見える化

体制曖昧

兼務過多、決まらない

速度低下

専任配置、RACI、決定会議の固定

計測設計不足

数字がバラバラ

改善不能

共通ダッシュボード、定義表

法務・知財軽視

商標衝突、許認可漏れ

後戻り費用

事前チェックリスト、基本規程整備

支援への依存

丸投げ

自走不可

目的・KPIを自社主語、移管の契約化

合同会社えいおうの伴走で“失敗の芽”を最初に摘む

合同会社えいおうの事業戦略コンサルティングでは、以下を着手初週から導入します。失敗要因を制度的に潰す運用が特長。

  • 価値提案50字×価格×導線の三点セット化

  • KPI・終了条件・実験計画表の事前合意

  • 2週間MVP→週次レビューの固定リズム

  • 共通ダッシュボードSOP(標準手順)の同時整備

  • 資金繰り表テンプレ補助金の証憑ルールの早期策定

  • ナレッジ移管計画(手順書・録画・教育)の契約組み込み

失敗を織り込んで設計するという発想

新規事業は、失敗をゼロにする競技ではありません。小さく安全に失敗し、早く学び、再現可能な勝ち筋へ寄せていく設計が本質。顧客理解→価値提案→MVP→KPI判定の短い円を切らさず回すこと。これこそが、新規事業立ち上げ支援を最大限に活かす“実務の作法”です。

新規事業立ち上げ支援における成長戦略の選択

新規事業立ち上げ支援における成長戦略の選択

新規事業の立ち上げは、作って終わりではありません。市場で選ばれ続けるための成長戦略を早い段階で決め、検証し、運用していくことが重要です。本セクションでは新規事業立ち上げの現場でよく使われる考え方と判断基準を、初心者にもわかる言葉で整理します。アンゾフの成長マトリクス、KPI(重要指標)、スケールアップの順序、投資配分の考え方まで一気通貫で解説。合同会社えいおうの事業戦略コンサルティングで実施している進め方も要点だけ触れます。

成長戦略を選ぶ基本視点(誰に・何を・どこで・どうやって・いくらで)

成長の方向を決める前に、まず単位経済性を押さえます。

  • LTV/CAC:顧客生涯価値(LTV)÷顧客獲得コスト(CAC)。3以上を一つの目安。

  • 粗利率:価格−原価の比率。継続投資の原資。

  • 回収期間:投下した費用を利益で取り戻すまでの時間。短いほど機動力が出る。

この3点に「誰に(顧客セグメント)」「何を(提供価値)」「どこで(チャネル)」「どうやって(営業・提供方式)」「いくらで(価格モデル)」を重ねて考える。数字と設計をセットにするのがコツです。

アンゾフの成長マトリクスで方向性を定める

アンゾフの成長マトリクスは、製品(既存/新規)×市場(既存/新規)で4つの道を示すフレームワーク。リスクと必要資源が整理しやすく、初期の道筋を決めるのに有効です。

戦略区分

狙い

初期KPIの例

向く状況

主なリスク

市場浸透(既存×既存)

既存市場でのシェア拡大

受注率、リピート率、紹介率

既存顧客が厚い、競争で差が出る

価格競争、差別化の薄さ

市場開拓(既存×新規)

新市場・新地域へ展開

新規地域の獲得単価、初回購入率

製品は強い、顧客アクセスが課題

地域適応、チャネル未整備

製品開発(新規×既存)

既存顧客向けの新製品

既存客へのアップセル率、粗利

顧客理解が深い、追加要望が多い

開発遅延、原価悪化

多角化(新規×新規)

新製品を新市場へ

事前予約数、PoC成功率

強い独自技術、資金体力がある

不確実性が高い、学習コスト増

用語解説

  • PoC:実証実験。構想が現実に機能するかを小さく試す取り組み。

市場浸透戦略のポイント(最短で成果を取りにいく)

  • 導線改善:問い合わせフォームの簡素化、初回特典の明確化。

  • バンドル/サブスク化:まとめ売りや定額で継続率を底上げ。

  • 紹介設計:既存顧客からの紹介導線を仕組みに。

    検証は2週間サイクル。KPIはCVR(反応率)、受注率、リピート率。

市場開拓戦略のポイント(チャネルと地域適応)

  • チャネル仮説:代理店、EC、直販などを並行テスト。

  • 地域適応:価格・配送・サポート時間を現地事情に合わせる。

    KPIは新規地域の獲得単価(CAC)と初回購入率。早い学習を最優先。

製品開発戦略のポイント(アップセルの設計)

  • 既存顧客インタビューで未充足ニーズを特定。

  • 機能追加はMVPから。作り込み過多は禁物。

  • 価格は価値基準で設定。原価積み上げだけにしない。

    KPIはアップセル率、平均単価、粗利率。

多角化戦略のポイント(高リスクだからこそ段階的に)

  • 技術の独自性資金体力トップのコミットを確認。

  • 学習コストが高い。マイルストーン型の投資管理で段階ゲートを設置。

    KPIは事前予約数、PoC成功率、初期継続率。撤退基準も先に定義。

成長を支える実務三点セット(チャネル×価格×オペレーション)

方向性と同じくらい大切なのが実務の仕立て。この三点を“セット”で最適化します。

  • チャネル:インサイドセールス/フィールドセールス/PLG(製品主導で拡大)。平均契約額とセールスコストで選択。

  • 価格モデル:サブスク、従量、段階課金、バンドル。LTVを最大化しつつ解約を抑える設計。

  • オペレーション:SOP(標準手順)とダッシュボード。再現性の源泉。

用語解説

  • PLG:プロダクトレッドグロース。製品を触ってもらう体験から自然な拡大を狙う成長モデル。

投資配分とスケールの順序

一気に拡大せず、段階ごとに投資の重心をずらすと安全です。

段階

目的

目安KPI

投資の重点

検証期(0–3か月)

需要の有無を確認

LPのCVR、事前予約数

MVP、顧客インタビュー、最小広告

成長初期(3–6か月)

単価と継続の安定化

平均単価、粗利率、継続率

体験改善、価格A/B、オンボーディング

拡大期(6か月〜)

取得の加速と内製化

LTV/CAC、回収期間

広告最適化、SOP整備、採用・教育

KPIで判断する“続行・中止・ピボット”

成長戦略は数字で運用します。

  • 続行:KPIが合格ラインを2週連続で上回る。

  • 中止:主要KPIが下限を2週連続で下回り、改善余地が小さい。

  • ピボット:需要はあるが価格・チャネルが合わない時に方向転換。

用語解説

  • ピボット:仮説を変える計画的な方向転換。顧客、価格、チャネル、提供方式などを変更。

自社に合った成長戦略を選ぶための判断基準

次の5つをスコア化すると、社内合意が早まります(各1〜5点)。

観点

質問

高得点の目安

顧客アクセス

その市場にすぐ届く導線があるか

既存名簿・流入チャネル保有

独自資源

技術・データ・ブランドの優位があるか

代替が難しい独自性

検証速度

2週間でMVP検証が可能か

小さく早く試せる

粗利余力

粗利率と単価の伸びしろ

原価率40%以下を見込む

リスク許容

失敗を吸収できる余力があるか

予備資金・撤退基準を保有

合計点が高い戦略から着手。点が低い観点は、外部の新規事業 立ち上げ 支援で補う発想が有効です。

合同会社えいおうの伴走がフィットする場面

  • 方向性の選定が曖昧で決めきれない

  • KPIと終了条件の設計に不安がある

  • チャネル/価格/運用の三点を同時に最適化したい

    えいおうでは、価値提案×KPI×MVPを起点に、週次スプリントで「小さく試す→測る→直す」を回し、当たった打ち手をSOPに固定。成長の“運用力”を社内に残します。

戦略は選ぶだけでなく回すもの—週次運用が成長を連れてくる

最適な成長戦略は、会議室で完成しません。数字で判定し続ける週次運用こそが、戦略を“生き物”として育てます。方向を定め、短いサイクルで仮説を試し、当たった手順を仕組みに変える。新規事業 立ち上げ 支援を賢く使うほど、学習は速く、失敗は小さくなります。ここから先は、行動の番です。

新規事業立ち上げ支援に活用できる支援タイプの比較

新規事業立ち上げ支援に活用できる支援タイプの比較

新規事業 立ち上げ 支援には、補助金やアクセラレーター、伴走型コンサルティング、外部パートナーの活用など多くの選択肢があります。重要なのは「何を早く証明したいのか(需要・収益性・拡張性)」に合わせて、支援タイプを組み合わせて使う設計にすること。本セクションでは、代表的な支援を比較し、初心者にも選びやすい判断軸と実務のコツを整理します。

支援タイプを一望(全体比較表)

まずは全体像を把握しましょう。費用はあくまで目安です(税別・月換算イメージ)。

支援タイプ

主な提供価値

費用感の目安

スピード感

成果の持続性

向く状況

主なリスク/注意

公的支援(補助金・助成金・よろず支援拠点)

制度活用・相談・資金補助

申請支援費用〜数十万円、補助割合は制度次第

投資負担を抑えたい初期

採択≠即入金、事務負担・証憑管理

金融機関の融資

運転資金・設備資金の調達

金利のみ、諸費用数%

回収見通しがある計画

返済義務、資金繰り悪化のリスク

投資家(VC/エンジェル)

成長資金+ネットワーク

持分希薄化(出資)

急成長を狙う

ガバナンス・成果責任の重さ

アクセラレーター/インキュベーション

メンタリング・検証支援・場合により出資

参加費無料〜少額、持分条件あり得る

検証スピードを上げたい

自社への適合度・条件精査

伴走型コンサルティング

戦略〜実行まで週次で並走

月数十万〜

中〜速

体制はあるがノウハウ不足

目的・KPIの曖昧さは効果減

プロジェクト型コンサル

調査・計画や個別テーマの遂行

案件単価で見積

調査・設計を短期で整えたい

実行は自社で必要

実務アウトソーシング(開発/広告/営業代行/BPO)

実装リソースの補完

作業量に応じ変動

手数を一気に増やしたい

KPI未定義だと費用先行

オープンイノベーション(大企業連携)

販路・技術・ブランドの活用

共同の条件次第

新市場へ早く届きたい

契約・知財整理の複雑さ

スタートアップスタジオ

事業共創・人材セット

レベニューシェア等

0→1を外部と設計

役割の線引きが要明確化

クラウドファンディング

需要検証+初期資金+PR

手数料+実行コスト

低〜中

市場反応を可視化したい

履行体制・在庫リスク

用語補足

  • アクセラレーター:短期集中の事業加速プログラム。
  • インキュベーション:起業前後の支援施設やプログラム。
  • BPO:業務の外部委託。

公的支援(補助金・助成金・よろず支援拠点)の使い方

公的支援は投資負担の軽減に有効。小型の実証(PoC)や設備・販路開拓の費用に当てられる制度が多くあります。

活用のコツは3点。

  1. 公募要領で「対象経費」「スケジュール」「報告要件」を先に確認

  2. 申請作業と検証作業を分業し、検証を止めない

  3. 採択後の入金時期を資金繰り表に反映(採択=即入金ではない)

用語補足

  • PoC:実証実験。構想が実際に機能するかを小さく試す取り組み。

金融・投資の支援(融資/VC/エンジェル)の使い分け

融資(デット)

返済義務はあるものの、持分が薄まらないのが利点。売上見込みと回収期間が読みやすい計画に適します。

ポイント:月次の資金繰り、返済開始時期、金利・担保条件を可視化。

投資(エクイティ)

急成長スピードを狙う場合に有効。資金だけでなく、採用や販売のネットワークが手に入ることも。

ポイント:出資条件、議決権、将来の追加調達方針を合意。

用語補足

  • 持分希薄化:出資で株式を渡すことで既存株主の比率が下がること。

アクセラレーター/インキュベーションの新規事業立ち上げ支援

短期集中で検証速度を上げたい時に相性が良い。メンタリング、メディア露出、デモデイなどがセット。

成功のコツ:応募前に「プログラム修了時のKPI(例:βユーザー数、初回購入率)」を言語化。採択後は週次で仮説検証を回す。

民間コンサルティング(伴走型/プロジェクト型)の違い

  • 伴走型:週次の場を固定し、価値提案50字×KPI×MVPを回す実装重視。内製化とSOP化まで並走。

  • プロジェクト型:市場調査や計画策定など、特定テーマを短期で仕上げる。実行は自社主導で。

合同会社えいおうの事業戦略コンサルティングは伴走色が強く、KPI・終了条件を先に決め、小さく試す→測る→直すの運用を定着させる型です。

用語補足

  • SOP:標準作業手順。誰が実施しても同じ品質で実行できる手順書。

実務アウトソーシング/外部パートナーの賢い使い方

LP制作、アプリ開発、広告運用、営業代行など手数を増やす場面で有効。

注意点:契約前に目的KPI計測方法リードの帰属(誰の資産か)個人情報の扱い著作権/知財を明文化。

オープンイノベーション/大企業連携・スタートアップスタジオ

販路・ブランド・技術資産へのショートカット。共同PoC→共同販売の流れが定番。

コツ:知財・データ・成果物の権利と、解消条項(うまく行かなかった時の出口)を契約に。

クラウドファンディングの検証活用

需要の可視化PRを同時に実現。実行前に在庫・配送・サポートの体制を試算し、約束の履行を優先。KPIは支援者数、平均単価、リピート率。

支援選定のチェックリストとスコアリング

5つの観点を1〜5点で採点し、合計の高い支援タイプから着手します。

観点

質問

5点の目安

検証速度

2週間でMVP検証が可能か

プログラム/支援が週次運用を前提

資金余力

回収前の資金を賄えるか

融資or出資or補助の目処あり

顧客アクセス

すぐに顧客に届く導線があるか

既存顧客・提携チャネル保有

独自資源

技術・データ・ブランドの優位

代替が難しい差別化要素あり

内製化

学びと手順が組織に残るか

SOP/ダッシュボードを残す運用

目的別の“勝ちやすい組み合わせ”例

目的

おすすめ構成

ねらい

需要の有無を早く確かめる

伴走型コンサル+LP制作アウトソース+小額広告

2週間MVPでCVRと予約数を判定

初期の資金負担を抑える

公的補助金+融資(つなぎ)+実装は小さく

投資額を抑えつつ検証を止めない

急拡大を狙う

VC/アクセラレーター+専任採用+共同販売

資金・人・販路を同時に獲得

既存顧客の単価向上

伴走型コンサル+データ活用+アップセル設計

アップセル率と粗利率の改善

新市場に早く入る

大企業連携+現地パートナー+価格最適化

チャネルを借りて立上げ短縮

ベンダー見極めの質問例(失敗を避ける実務)

  • 本件で週次のKPIは何を合意しますか。終了条件はどう定義しますか。

  • これまでの同種案件の成果指標(CVR、回収期間など)を具体的に教えてください。

  • 権利(データ・コード・クリエイティブ)の帰属はどうなりますか。

  • ナレッジ移管(手順書・録画・教育)をどのタイミングで行いますか。

  • 契約解消時の出口条件と、途中でのピボットの扱いは。

合同会社えいおうの伴走がフィットする理由

  • 価値提案×KPI×MVPを起点に、小さく試す→測る→直すを週次で運用

  • 当たった打ち手はSOPダッシュボードに固定し、内製化まで伴走

  • 補助金/助成金や外部パートナーの選定も全体設計の中で最適化(制度要件や契約条件の整理を支援)

支援タイプを武器に変える最短ルート

結論はシンプルです。「90日で何を証明するのか」を一文で決め、足りない部分だけを外部支援で補う。その上で、KPIと終了条件を合意し、2週間MVPで学びを積み上げる。支援タイプは目的に従う道具。正しく選べば、新規事業 立ち上げ 支援は“速さ”と“再現性”を同時にもたらします。

合同会社えいおうによる新規事業立ち上げ支援

合同会社えいおうによる新規事業立ち上げ支援

新規事業の立ち上げは、ひらめきを形にし、最小コストで試し、数字で判断し、仕組みに落とす営みです。合同会社えいおうは、この一連の流れを週次の伴走で回し切るコンサルティングを提供します。特徴は、価値提案・価格・導線(売り方)を最初からセットで設計し、2週間でMVPを検証KPIと終了条件で続行/中止/方向転換を明確にすること。成果が出た打ち手はSOP(標準手順)とダッシュボードに固定し、内製化まで支援します。

  • MVP=最小限の機能で価値を確かめる試作品。
  • KPI=進み具合を測る重要指標。

支援の基本方針

えいおうの核となる5つの原則。

  • 小さく速く試す:2週間で仮説検証。完璧より学びの速度。

  • 数字で判断:KPIと終了条件を着手前に合意。感想戦にしない。

  • 現場伴走:会議資料より実装と顧客接点。手を動かす支援。

  • 内製化重視:当たった型をSOP化し、担当が替わっても回る仕組み。

  • 契約はシンプル:目的・指標・役割を一枚で明文化。迷いを減らす。

提供メニューと適用シーン(選びやすい3パッケージ)

パッケージ

期間の目安

主目的

主なアウトプット

向いている会社

スタート(0→1)

6〜8週間

需要有無の判定

価値提案50字/BMC、MVP、KPI表、LP/告知導線

初の新規事業、まずは小さく確かめたい

アクセル(1→10)

10〜12週間

単価・継続の安定化

価格A/B、オンボーディング設計、ダッシュボード、SOP草案

最初の手応えはあるが伸び悩み

共創(連携型)

12週間〜

販路/技術の外部活用

共同KPI、契約設計、共同PoC、ナレッジ移管計画

連携でスピードを上げたい

用語解説

  • BMC:ビジネスモデルキャンバス。事業の要素を1枚で整理。
  • PoC:実証実験。

進め方の標準フロー(週次スプリントで回す)

  • 週1回のスプリント:仮説→実装→計測→振り返りを固定リズムで。

  • 初回2週間:顧客理解、価値提案50字、KPI/終了条件を合意。

  • 以降:MVP→数字判定→改善の繰り返し。合格ライン到達で仕組み化へ。

90日イメージ(例)

主な活動

判定の物差し

1–2

顧客インタビュー、価値提案、KPI決定

課題強度、KPI/終了条件の合意

3–6

MVP実装、一次テスト

CVR、事前予約数、初回購入率

7–10

改善実装、二次テスト

平均単価、粗利率、継続率

11–13

SOP化、ダッシュボード整備

運用再現性、回収期間

用語解説

  • CVR:訪問→申込の割合。
  • 回収期間:投資を利益で取り戻すまでの時間。

成果物(アウトプット)と受け取り方

成果物

中身

使い所

価値提案50字シート

「誰の何をどう良くするか」を一文化

営業・LP・広告の統一軸

KPI/終了条件表

指標と合否ライン

週次判定の拠り所

実験計画書

仮説・期間・母数・評価基準

無駄な実験を減らす

ダッシュボード

CVR/単価/継続/回収期間

数字で会話する土台

SOP(標準手順)

当たった手順の手引き

教育・内製化・採用時の共有

KPI設計とダッシュボード(初期セット)

  • 需要:事前予約数、問い合わせ率(CVR)

  • 収益:平均単価、粗利率、LTV/CAC(顧客価値÷獲得コスト)

  • 継続:30/60日継続率、解約率

    定義を最初に決め、全員が同じ数字を見る体制を作ります。

補足:LTV/CACは3以上を一つの目安。

体制づくりと役割分担(RACIの考え方)

  • 責任者(R)が合否を決め、実行者(A)が手を動かし、協議先(C)報告先(I)を明確に。

  • 兼務が多い現場ほど、小さくても専任を置くと速度が出ます。

用語解説

  • RACI=役割分担を4区分で整理する方法。

守備範囲と「できること/できないこと」

項目

できること

できないこと

戦略設計

価値提案、価格、導線、KPI

成果を約束する保証

実装支援

MVP設計、LP/導線の要件、広告運用の設計

大規模開発の丸投げ

数字運用

ダッシュボード、週次レビュー、SOP化

会議のみの助言で終えること

外部活用

補助金整理、連携先選定、契約論点の整理

法律実務の代理(専門士業をご紹介)

類型で見る支援事例

  • 製造業:遊休設備×短納期サブスク。MVPで“急ぎ需要”を特定し、プレミアム料金で粗利改善。

  • 小売:予約EC×店舗受取。昼ピークの偏りを時間帯割引で平準化、廃棄率を低減。

  • BtoBサービス:オンボーディングを見直し、初月解約を半減。紹介導線で獲得単価を圧縮。

よくある質問(FAQ)

Q. どのくらいで手応えが出ますか?
A. 初回の「需要の手応え」は2〜6週間で判定する設計にします。KPIと終了条件を先に決めるため、続行か見直しかの判断が早いのが特長です。

Q. オンラインだけでも進められますか?
A. はい。オンライン中心で、必要時のみ現地同席。顧客インタビューやテスト導線もオンラインで設計可能。

Q. 補助金や融資とあわせて進められますか?
A. 可能です。申請に時間を取られないよう、検証と事務を分業する体制を一緒に整えます。

Q. 成果は保証されますか?
A. 結果の保証はできませんが、プロセスの透明性と運用の再現性は担保します(KPI運用、SOP、ダッシュボード)。

相談から着手までの手順

  1. 無料ヒアリング(課題・資源の棚卸し)

  2. 適合診断(進行パターン:内部創出/外部取り込み/ハイブリッド)

  3. 提案書(目的・KPI・期間・役割・費用)

  4. キックオフ(価値提案50字とKPIの合意)

正解より前進を—数字で動く新規事業を一緒に

大切なのは、大きな正解探しではありません。小さく試す→測る→直すを止めない運用力。合同会社えいおうは、新規事業 立ち上げ 支援を通じてその力を組織に根づかせます。価値提案、価格、導線、KPI、SOP。ひとつずつ形にし、明日から回る仕組みへ。ここから、一緒に始めましょう。

次の一歩を踏み出すために

次の一歩を踏み出すために

新規事業立ち上げ支援は、情報を集めるだけでは進みません。小さく始め、数字で判断し、当たった型を仕組みに変えることが肝心です。本セクションでは、いまこの瞬間から動ける最初の90日設計を具体化します。価値提案(バリュープロポジション)、MVP(最小実用製品)、KPI(重要指標)、資金計画、体制づくりをひとつの流れにまとめ、合同会社えいおうの事業戦略コンサルティングをどう使えば効果が最大化するかまで示します。

用語補足

  • MVP:最小限の機能で価値を確かめる試作品。
  • KPI:進み具合を測る数字。
  • CVR:訪問から申込に至る割合。
  • LTV/CAC:顧客生涯価値と獲得コストの比。
  • SOP:標準作業手順。

いま決めるべきは「一文」と「合否ライン」

まずは一枚の紙から始めます。

  • 目的の一文:「90日で〇〇向け△△の事前予約100件を獲得し、平均単価□□円を確認する」

  • 価値提案50字:「誰の、どの困りごとを、どう良くするか」を短く言い切る

  • 合否ライン:KPIの続行基準中止基準を先に定義(例:CVR3%以上で続行、1%未満は見直し)

この3点が決まると、会議が感想ではなく数字の議論に変わります。

14日で動かすスタータープラン

最初の2週間は“準備より実験”を優先します。下の表をそのまま実行計画に使えます。

日程

やること

成果物/判定

1–2日目

顧客インタビュー(5–10件)

困りごとの強さを点数化

3–4日目

価値提案50字と価格仮説づくり

一文と価格レンジ

5–7日目

LP(告知ページ)と申込導線の仮実装

計測タグ/フォーム

8–10日目

小額広告・既存顧客告知で流入テスト

初期CVR、問い合わせ数

11–12日目

フィードバック反映(メッセージ/価格)

A/Bの差分を記録

13–14日目

週次レビューで続行/中止/見直し

合否ラインで判定

LP=告知ページ。A/B=2案を同時に比較する試し方。

小さな実験の設計図

仮説を明文化する

  • 誰に:具体の職種や役割まで絞る

  • 何を:時間短縮、コスト削減、安全性向上など効果を明記

  • どうやって:オンライン/対面、サブスク/買い切りなど提供方式

測り方を決める

  • 主要KPI:CVR、事前予約数、初回購入率

  • 副次KPI:平均単価、粗利率、初月解約率

  • サンプル数:最低母数を事前に指定(例:100クリックで判定)

合否ラインと学びの残し方

  • 合格:次の仮説へ拡張(価格/チャネル)

  • 不合格:仮説のどこを変えるかを特定(顧客・価値・導線)

  • 学びはSOPに反映し、再現可能な手順に固定

予算と資金繰りを先に設計する

新規事業 立ち上げ 支援では、現金の見える化が安全策になります。

  • 検証費(LP制作、広告、試作):上限を定め、2週間単位で配分

  • 運転費(人件費、外注費):3か月分を確保

  • 資金源:自己資金+融資(返済あり)+補助金/助成金(後払いが多い)

    補助金は「採択=即入金」ではないため、つなぎ資金の計画も合わせて用意すると安心です。

最小チーム編成と役割の見える化

兼務が多い中小企業でも、下記のミニマム4役で速度が出ます。

  • 責任者:合否を決める。KPIと終了条件の管理

  • 需要検証担当:顧客インタビュー、メッセージ改善

  • 実装担当:LP、導線、計測まわりの手を動かす

  • ファイナンス担当:資金繰り、補助金書類、見積り整理

    役割の重なりはRACI(責任分担の枠組み)で一枚に整理すると、意思決定が速くなります。

支援タイプの選び方—自走と加速のバランスをとる

  • 自走比率を高めたい:伴走型コンサルティングで運用型の学びを残す

  • 速度を上げたい:アクセラレーターや外部実装パートナーを“差し込み”で活用

  • 投資負担を抑えたい:補助金の対象経費とスケジュールをチェックし、検証を止めない体制を組む

合同会社えいおうの新規事業立ち上げ支援は、価値提案50字×KPI×MVPを起点に、週次スプリントで「小さく試す→測る→直す」を定着させます。成果が出た手順はSOPとダッシュボードに落とし込み、担当交代でも回る仕組みへつなげます。

そのまま使える一枚ワークシート

下表をコピーして、今日から埋めてください。記入時間は30分が目安です。

項目

記入例

90日の目的一文

〇〇業の△△向けサービスで事前予約100件、平均単価□□円

価値提案50字

「在庫集計の手間を半減。月末2時間を15分に」

ペルソナ

経理兼任の店長、月末業務に追われる

MVPの中身

テンプレ+集計ツールの軽量版、初月無料

価格仮説

スタンダード月◯◯円、急ぎ加算+◯%

主要KPI

CVR3%、事前予約100、解約率10%未満

終了条件

CVR1%未満が2週連続なら見直し

予算

検証費◯◯万円、広告◯万円

体制

責任者A、検証B、実装C、財務D

スケジュール

2週間スプリント×6回、週次レビュー固定

行動がすべてを変える—小さく始めて、数字で前進

完璧な計画より、今日の一本の顧客インタビュー今週のMVP実験来週の数字での判定。この小さな積み重ねが、新規事業 立ち上げ 支援の成果を決めます。必要なら、合同会社えいおうに相談し、進行パターンの適合診断から始めてください。正解は最初からありません。動きながら学ぶ仕組みこそが、あなたの新規事業を前に進めます。

合同会社えいおうの事業戦略コンサルティング

合同会社えいおうでは、中小企業様向けに事業戦略設計のコンサルティングサービスを展開しております。

事業戦略コンサルティングでは、事業に関する経営戦略を支援するだけではなく、この記事でご紹介したようなIT導入、IT導入に関わる補助金の取得申請もサポートしております。

  • 売上が停滞しており、次の成長戦略が見えない
  • 市場環境の変化に適応できていない。
  • ビジネスモデルの拡張、投資家対応、資金調達などに課題を感じている。
  • 売上はあるが利益が少ない、キャッシュフローが回らない。
  • どの市場に進出すべきか、どのようなビジネスモデルが適しているかがわからない。
  • DXの必要性は感じているが、どのツールを導入すべきか判断できない。
  • 海外展開の進め方、現地パートナーの探し方がわからない。

このようなお悩みを抱えている企業様に向け、事業戦略の設計により事業体質の改善を支援します。IT、およびITを活用するための補助金を利用して、費用対効果の高い事業成長を目指しましょう。

机上の空論ではなく、商品企画、集客施策、営業体制を含めた各分野に対してマーケティングの知識を持った実務レベルのサポートを致します。

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